病院長挨拶

本年度、船橋中央病院院長に就任いたしました山口武人(やまぐちたけと)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
当院は昭和24年に社会保険病院として開院し、その後診療科数、病床数を増加させ発展してまいりました。平成26年に独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)に移行し、現在登録ベッド数399床、18診療科にて、船橋市の地域中核病院として診療を行っております。
昨年度は新型コロナに翻弄された1年となり、当院もコロナ診療に明け暮れることとなりました。そして、現在も収束の兆しは見えておらず、いつ再拡大が起こるかという不安の中での医療を強いられています。このような状況で、当院は感染症指定医療機関、新型コロナ重点医療機関として、現在までに220名の新型コロナ患者さんを受け入れ、治療させていただきました。今後も船橋市、千葉県の主要な新型コロナ対応医療機関としての役割を果たしてまいります。
医療を取り巻く環境はここ数年大きく変化してきており、その第一に挙げられるのが超高齢化です。船橋市は65歳以上の高齢者の割合が平成29 年には23.4%となっており、今後もますます増加することが予想されております。また、認知症の高齢者は1万5千人、さらに一人暮らしの高齢者は4万人を超えており、ご高齢の患者様への医療体制の整備・充実が緊急の課題となっております。船橋中央病院は設立当初から地域医療への貢献を第一の理念として掲げており、これからもご高齢者のみならず、地域の皆様が安心して良質な医療を受けられるよう努力してまいります。また、地域医療の充実のため近隣の医療機関や行政との連携をさらに強化し、迅速で効率的な医療をご提供できるよう努めてまいります。
船橋中央病院がこの地に根付いて70年を越えており、歴史と伝統ある病院の院長としての責任の重さを感じております。そのなかで、私の大きな役割の一つが新病院建設です。病院の長い歴史とともに建物・設備の老朽化も避けることができず、患者様には様々なご不便をおかけしており、また職員にも不安のなかでの勤務を強いることとなっています。新病院建設は私の院長としての最大の目標と位置付けており、住民の方々や行政の皆様のご指導、ご協力を頂きながら、一刻も早い建設を目指していきたいと考えております。なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。
船橋中央病院院長 山口 武人