消化器内科

診療・各部門

診療体制

消化器内科は、消化管(食道・胃・腸)、肝臓、胆道(胆嚢・胆管)、膵臓などの疾患の診断や治療を専門にしています。消化器病センターの内科部門として専門的診療を担うとともに、内科の一部門として全身を診る、総合的な診療も併せて行っています。

常勤医師8名のほか、健康管理センター医師や千葉大学消化器内科等の非常勤医師の協力を仰ぎ、日々の診療・検査業務を行っています。

当院には日本消化器病学会や日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会等、消化器関連学会の認定施設であり、多数の専門医・指導医が在籍しています。また、上部消化管内視鏡や大腸内視鏡検査では県内でもトップクラスの件数を誇っており、地域の消化器診療に一定の貢献を果たしていると自負しています。

院内では消化器病センター・外科とスムーズな協力体制が構築されているほか、近隣の大学病院やがん専門病院との連携も活発であり、外科手術や高度医療が必要な患者様にも迅速かつ柔軟な対応が可能です。

主な対象疾患

・肝臓
B型肝炎やC型肝炎に対する抗ウイルス療法のほか、脂肪化や自己免疫性肝疾患の診断治療にも力を入れています。
肝がん診療では各種画像診断を担当するほか、ラジオ波焼灼療法・血管カテーテル治療・薬物治療など幅広く治療を行っています。
食道胃静脈瘤などの肝疾患の合併症に対しても、内視鏡や血管カテーテルを用いた専門的な治療を行っています。

・消化管
当院の上部消化管内視鏡(胃カメラ)・大腸内視鏡件数は年間合計約一万件と、県内でもトップクラスであり、消化器がん(食道がん・胃がん・大腸がん)の早期診断に貢献してきましたが、コロナ禍による受診控え・健診控えにより内視鏡件数が減少しています。今後の消化器がんの診断の遅れ、進行癌の増加が危惧されますので、積極的な内視鏡検査をおすすめします。
消化器がんに対しては、最新の内視鏡機器を用いた精密検査により、精度の高い診断と適切な治療方針決定を行っています。早期がんのほか、ポリープなどの消化管腫瘍に対する各種内視鏡治療を積極的に行っています。
潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の診断、ならびに各種治療(薬物療法・血球除去療法・生物学的製剤等)も行っています。

・胆道・膵臓
胆膵がんや胆石による閉塞性黄疸、急性胆管炎に対する内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、ならびに関連手技による診断治療を積極的に行っています。緊急性がある場合には、即日の緊急処置を行うことも珍しくありません。
胆道がんや膵がんに対してはERCPのほか、超音波内視鏡を用いた画像診断・病理組織診断も行っています。また、抗がん化学療法も行っています。

診療実績

主な検査・治療件数

2020年度 2021年度 2022年度
上部消化管内視鏡検査(食道・胃・十二指腸)
内視鏡的粘膜下層剥離術 (ESD)/粘膜切除術 (EMR)
4643
38
4890
36
5745
28
大腸内視鏡検査(大腸)
内視鏡的粘膜下層剥離術 (ESD)
内視鏡的ポリペクトミー・粘膜切除術 (EMR)
2018
22
592
2086
16
633
2166
9
672
胆膵内視鏡
内視鏡的逆行性胆管膵管造影 (ERCP)
超音波内視鏡検査(EUS)
超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS-FNA)
182
47
15
145
35
11
153
80
16
経皮的穿刺手技
ラジオ波焼灼療法 (RFA)
経皮的肝生検/経皮的肝腫瘍生検
経皮経肝胆道/胆嚢ドレナージ (PTCD/PTGBD)
6
9
11
8
4
10
2
4
9
経血管治療・静脈瘤治療
肝動脈化学療法(TACE)/肝動脈塞栓術(TAE)
7 1 2
内視鏡的硬化療法(EIS)
内視鏡的静脈瘤結紮術 (EVL)
3
6
3
7
4
3
C型慢性肝炎に対するインターフェロンフリー治療 19 4 9
B型慢性肝炎に対する核酸アナログ製剤治療 115 122 131

外来担当医

午前 山口※
加藤
土屋
嶋田※
山口
土屋
木村
浅野※
阿部
加藤※
嶋田
浅野
藤代※
加藤
網仲
午後 清水
浅野
加藤
網仲

※新患外来担当

医師紹介

[常勤] 山口武人(病院長)
加藤佳瑞紀(統括診療部長)
土屋 慎(消化器内科部長・内視鏡センター長)
嶋田太郎(副消化器病センター長)
浅野公將
阿部哲大
木村 恵
藤代絢香
[非常勤] 木村典夫
廣中秀一
坪井 優
網仲真理
金子達也
清水理雅