新卒共育

診療・各部門

◇新卒看護職員研修スケジュール◇ 令和3年度

集合共育
4月 入職時オリエンテーション
看護倫理・感染管理・曝露防止
災害時対策・看護記録
静脈血採血
<所属部署>
フレッシュパートナーと新人育成担当者が中心となり、
心も業務も全力でサポートします!
研修責任者も、毎日ラウンドしながら見守ります!
必要時、臨床心理士の面接も受けられます。
2W PNS概要
注射・輸液管理・輸液ポンプ
褥瘡予防・体位変換・移動
3W 酸素吸入・ネブライザー・吸引
口腔ケア
4W 心電図12誘導
5月 ストレスマネジメント+アロマ体験
6月 高齢者追体験 <ローテーション研修>
3人で1グループ
ICU:2週間
手術室:1週間
他病棟:2週間
合計5週間
研修責任者・新人育成担当者が
バックアップ
7月 多重課題
8月 医療安全Ⅰ
9月 自分の成長を自分で認めよう
10月 急変時対応
11月 エンゼルケア
12月 人工呼吸器の取り扱い
1月 私たちにできる経営参画Ⅰ
2月 看護を語ろう
3月 1年のまとめ・修了式 所属部署で2年生への準備

研修風景・看護風景

集合教育
(採血)
採血
緊張したけれど、やったぁ 成功!
集合教育
(褥瘡管理)
褥瘡管理
石鹸を泡立てています。
集合教育
(高齢者追体験)
高齢者追体験
お買い物でお金がうまくだせません。
ローテーション研修
(BLS研修)
褥瘡予防
院内のプロバイダーにも沢山
研修の担当をお願いしました。頑張れ!心臓!
ローテーション研修
(感染研修)
静脈血採血
しっかり身につけよう!PPE着脱
集合研修
(フィッシュ研修)
心配蘇生
部署対抗ゲームで景品獲得!

新人レポート

「1年を振り返って」  ~支えられ、多くのことを学んだ一年~

 入職して一年。一日一日が早く過ぎ、こんなに一年が早いと思ったことがないくらいあっという間だった。特に、プリセプターと一緒に動く最初の3ヵ月は、病院のシステム、接遇、病棟業務など疾患以外にも覚えることがたくさんあり、時間内に終わらせる事だけに一生懸命になっていた。学生の頃とは違い、患者さんとのコミュニケーションの時間がとれず、悩んだこともあった。今は悩み事も、毎日が学びであると感じ、様々な患者さんや先輩と関わる中で、看護師として、また人間としても素晴らしい経験をさせていただいているという感謝の気持ちで一杯である。
私は、毎日「ありがとう」の気持ちを忘れない看護師になりたいという思いがあった。配属先の病棟は、急性期・回復期の混合病棟であり、毎日多くの患者さんに出会うことができる。また、ADL機能が回復していく患者さんの過程がみられることが、一番のやりがいになっている。しかし、毎日多くの入退院と手術で、どうしても患者さん一人一人とじっくり関わる時間が少なくなり、患者さんに必要なケアや、看護を思うように行うことができていないのではないかという悩みもあった。そんな時、先輩から「患者さんは心を込めて看護してくれる人に看てもらいたいと思っているよ」という言葉を教えてもらった。この言葉を教えていただいてからは、患者さんやご家族にとって私は、大切な担当の看護師と思われているのだと、改めて感じることができるようになった。今まではただ時間に追われ、忙しいふりをしていただけだった。しかし、そう思うようになってからは、患者さんとのコミュニケーションの時間を大切にしながら、必要なケアや看護をおこなう事を心がけている。患者さんやご家族からかけていただく「ありがとう」「○○さん、よろしくね」という言葉は、何度聞いても感動している。
これから先も、ありがとうの感謝の気持ちを忘れず、日々努力していきたい。
この一年、私にとって大きかった存在が、プリセプターと同期の存在である。私が悩んでくじけそうになっていた時、話や相談にのってくださったり、一緒にストレスを発散しに行ったりと、みんなで乗り越えることができた。温かい先輩と寄り添える仲間と出会えて、自分自身の強みになっていると感じている。これからも多くのことを学び、様々な経験をしていくと思う。その中で、教えて下さる方々、一緒に悩める仲間にも感謝を忘れず、人としても成長していきたい。

「1年を振り返って」  ~多くの人に支えられて~

 入職してから一年、あっという間であった。一言でいうならば「恐怖」だった。次から次へと業務、看護の知識や技術が怒涛のように押し寄せ、自分の中で消化しきれず、恐怖として残してきてしまったように思える。去年の今頃、私は国家試験を終えて実家に帰り過ごしていたが、看護師として働くために実家を出る前日に、まるで小さな子供の様に激しく泣いた。その先に待ち受ける恐怖を感じていたからなのだろう。外から見たら、何をそんなに怯えているのかと思われるだろう。しかし、怖くて怖くて仕方が無かった。点滴を準備する手が震え、患者様と関わるときも声が震えた。翌日の業務を考えてしまい眠れない日が続いた。自信に変わる前に失敗が押し寄せ、大転落していった。全く悪循環であった。ブレーキが効かなかった。
しかし、こんな状態の私でも、この一年この病院を、看護師をやめようと思ったことは一度もない。それは、私を支えてくれた先輩方や患者様がいたからだ。
私のプリセプターは、私と同じ社会人を経ての看護師で、おそらく私が看護師になった時のほぼ同じ年齢で看護師になったようだ。彼女は多くを語らない。しかし、時に発する言葉には、凹んで完全に下を向いてしまっている私の方向を一挙に変えてしまう強力な力がある。ごちゃごちゃと考え過ぎて、もやもやしている私の気持ちを知っていてくれたのかもしれない。「やるしかない」と掛けられる言葉が、また前を向いて頑張ろうと思えるように私を何度も導いてくれた。また、患者様との関わりが立ち止まってしまう私を前に進めてくれた。知識も技術も申し訳ない看護であったはずなのに、自信を失い自分の存在価値を認めることができなかったとき、患者様から掛けられた感謝の言葉は、こんな自分でも人の役に立てたのかもしれないと思わせてくれた。そんな出来事がもっと自分を高めなければならないと背中を押してくれた。
二年目の目標は、恐怖を自信に変えることだ。これまで私を支えてくれた先輩方や患者様に、もっと力強く応えられるよう、私らしく看護が提供できるよう頑張ろうと思う。

「1年を振り返って」  ~感謝~

 期待よりも不安と緊張でいっぱいだった4月。心も体も硬くなり、笑顔を作ろうにも作れず、引きつっていた。わかっていてもどうにもならなかった。そんな無愛想に見える私にも拘わらず、先輩方からは丁寧に仕事を教えていただいた。しかし、普段以上に理解力が落ちており、何でもないようなことで失敗を重ね、どんどん落ち込むことが多くなっていた。その一方で、覚えていかなくてはいけないことが日々増えていき、自分のキャパシティを超える毎日だった。心は悲鳴をあげていた。看護どころではなかった。最低でも赤ちゃんを落としてはいけないという気持ちだけの毎日だった。
そんな中で、週末に同期と飲んで話すことで行き場の無い気持ちを発散していた。辛いのは自分だけではないというネガティブな確認から、飲み終わるころには、ぎりぎり明日につながるポジティブパワーになっていた。
綱渡りのような毎日から3ヵ月。夜勤もするようになったある日、前より周りを少しだけ見えるようになった実感があった。まるで補助輪無しで自転車が乗れるようになった感覚だった。毎日の成長は小さすぎてわからなくても、急にポンと成長を実感できる日が来たことが本当に嬉しかった。この実感があってから、自分の中で「きっと大丈夫。やっていける」と思えるようになった。それから数カ月おきに、次の成長を実感できる日がたまに訪れている。その実感が訪れる度に嬉しさとともに、初めの頃には自分のことだけで精一杯で気付かなかった周りの先輩方のきめ細やかなサポートに、もっと気付けるようになっていた。暗闇の中にいたような気持ちだったが、ずっと周りは気にして見てくれていたこと、根気強く教え続けてくれていたこと、温かい声もかけ続けてくれていたこと、気持のこもったサプライズの応援カードも作って頂いたり、今の自分のレベルより少しだけ上の技術をトライさせ続けてくれていたこと等々、たくさんのたくさんのサポートが身にしみるようになった。
現在は、4月の頃よりもっとリスクの高い技術習得を訓練中であり、冷や汗が出るほど怖い思いもするが、4月の頃より大きな懐の中で、どこか安心して訓練を受けている実感がある。まだ看護を熱く語れるほど成長はできていないが、前より笑顔で仕事に出られるようになっている。
今、自分があるのは、同期・先輩・赤ちゃんみんなのお陰。感謝でいっぱいです!!
恩返しできるように、焦らず一歩一歩、今年もひたむきにがんばっていこうと思う。